ビスハンブログ

エンタメやおすすめ商品とか何でもありなブログ

世界がもし100人の村だったら を読んで何を感じ取るのか

1990年ドネラ・メドウスという人物が世界を1つの村に縮小した場合
経済状況、人権、政治体制、宗教などの差異比率を1000人で表すとどうなるかを
文にして発表したそうです。
その後村人は1000人から100人に変わりその文章はネットを介して世界に広まりました。

2001年アメリカ、ワシントンDCで働いていてた日本人が元同僚から受け取ったものを
和訳して日本にも伝わり、同年書籍化されました。

内容

この本はタイトルの通り世界を村に人間を100人に縮小した場合
村人の割合や状況はどうなるのかを想定したものになります。
いくつか抜粋して紹介します。

100人のうち52人が女性で48人が男性です。

90人が異性愛者で10人が同性愛者です。

20人は栄養が充分ではなく、1人は死にそうなほどです。
でも15人は太りすぎです。

1人が大学の教育を受け、2人がコンピューターを持っています。
けれど14人は文字が読めません。

もしあなたが嫌がらせや逮捕や拷問や死を恐れずに
信仰や信条、良心に従ってなにかをし、ものが言えるなら
そうではない48人より恵まれています。

 感じ取ること

始めて読んだときの正直な感想は「どうすればいいんだろう」でした。
ニュース番組や日本テレビの「世界一受けたい授業」などで
世界の貧困や紛争などを知る機会はあり、なんとなくの感覚で
自分は世界規模で考えると恵まれているというのは分かっていたのですが
実際世界のどのくらいの人が困窮しているのかというリアルなところは
実感していませんし、分かっていませんでした。

この本を読んですぐに行動を起こすこともできて
募金やボランティアなど少しずつでも貢献する人もいるかと思いますし
それはとても素晴らしいことで私はそういった人たちを尊敬します。
ただこの本を読んで感じ取ることはそれだけじゃないなとも思います。

文字が読めて自由に行動ができてどこにでも行ける。
何かを発信したり創造したりすることができる
その日本人なら多くの人が当たり前にできていることが
実はどれだけ貴重で尊いことなのかが理解できます。

私は時々この本を読み返すのですがその度に
今のままでいいのか?ダラダラと限りある時間を無駄にしていないか?と
自分と世界を比較して今やりたいことは何なのかを考えるようにしています。

世界には自分とは違う人が70億人いて
今この瞬間も違うことをしています。
他の人と自分は何で交わることがあるのか、何をしてどうなりたいのか。
この世界という村の隣人に何を与えることができて何を受け取ることができるのか。
様々なことを考えるきっかけをくれる本です。